愛おしき日々

虚無の日々を過ごしています。

スカート

昔から(具体的に言うと小学3年生くらいの時から)、ピンクとかスカートとかがあまり好きじゃなかった。小学校の卒業式はブラウンチェックのプリーツスカートとネクタイをしたことを覚えている。式典時のスカートに抵抗するほどじゃなかったけどリボンは嫌だった。

小学校高学年の時はなぜか、スカートダサいよなみたいな雰囲気が蔓延していて、周りの女の子たちもズボンばかり履いていたから自分も雰囲気に流されていただけで、別に嫌いだったわけじゃないのかもしれないけど。しかし、そんな空気をものともせず、当時一番仲の良かった友人は、毎日スカートを履いていてかっこいいなと思ったことを覚えている。

中学は制服だったので毎日スカートを履いていた。土日も部活があったからマジで毎日スカートを履いていた。3年生にもなると、ウエスト部分を折り曲げてそれなりに短くしたりしていた。でも私服でスカートは持っていなかったし、ピンクは相変わらず好きじゃなかった。というか興味なかった。

高校は私服だったから苦労した。毎日服を選ぶのが面倒だったから途中でなんちゃって制服を着た。小学校の卒業式で履いたプリーツスカートと中学の時のワイシャツを引っ張りだし、クリーム色のカーディガンを羽織って登校していた。自分は基本的に黒が好きなんだけど、この時クリーム色のカーディガンを選んだのは多分友達にギャルがいたからだと思う。このギャル、超可愛くて頭良くて運動神経も良いくせに学校に友達がいなくて最高だった。クラス一人気の男子と付き合って即ふったらクラス中の女子から嫌われたらしい。おもしろすぎる。文化祭の時なんて、二人で図書館でだらだらしゃべっていたら、急に年上の彼氏が迎えに来たと言い、さっそうと車に乗り込んでどっか行ってしまった。最高。

大学に入ってからは随分女の子らしい服装をするようになった。大学2.3年の時がピークだったと思う。スナックでバイトしていたから、服装もメイクもそれなりに見えるように、それなりに頑張っていたし。ヒールの高い靴でミニスカート履いて髪巻いて学校行ってたこともあるような気がする。幻かもしれないけど。おしゃれというのは練習して実践して褒めてもらえると嬉しいもんだ。生粋のおしゃれ好きは誰も見てなくても、誰にも褒められなくても自分のためにおしゃれを楽しむんだろうけど、自分はそのタイプではない。他人に見られていると意識したり、褒めてもらえないと続けられない。だって自分がおしゃれだろうがダサかろうが、鏡を見ない限り自分ではよくわからないもん。見られる場では、舐められたくないし自信持ちたいから、それなりおしゃれするけどね。

大学卒業後は毎日適当な服を着て薄化粧で髪も黒い。楽だし。

一時期はできるだけユニセックスな恰好でいようとしていた。髪も短くしたりなんかして。その理由はかわいい恰好が自分の内面と合っていないなあと思ったから。内面と外面はできるだけ齟齬がないほうが良いと思った。内面というか「見られたいと思うイメージ像」の方が適切かな。なんか、女の子じゃなくて人間として見られたかった。人間の基本タイプは男で女は亜種だという思想は古今東西根強く残っていると思うが、まあそういうことだ。スナックバイト生活で私は、女には女の役割があるのだとわかってしまった。なんかあんまり具体的に思いつかないけど。そういうの期待されるのやだなーと思って、髪切ってミニスカートは履かないようにした。効果があるかないかは関係ない。自分の心が落ち着くかどうかだ。

今までの人生でも何度も、女なのやだなーと思ってきた。なんかあんまりしっくりこないなー、みたいな。でもだからといって男になりたいわけでもないんだよなー。昔から、中性性みたいなものへの憧れがちょっとあって、両性具有や両性具無、アンドロギュノスなどに興味があった。

いっそ男になりたいと思っているのならわかりやすいのになあと結構思った。でも男になりたいわけではないのだ。どちらかを選ばなければならないとしたら、生まれ変わっても女が良い。